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社長ご挨拶

代表取締役 中山 博之 IT業界の片隅に身を置きながらも、常日頃から、私の頭から離れない疑問があります。 なぜ、IT投資、情報化投資には、多額の費用が必要なのか? そして、それは、一度払えばひと段落ということでなく、際限なく、かかり続けるコストなのか?

話は変わりますが、英語を速くマスターする為には、英語を学ぶこと・習得することを目的・ゴールにしてはいけないそうです。英語を話すことを手段として、達成したい目的・ゴールを別に作ることだと聞いたことがあります。 その目的・ゴールは、ビジネスでも、時に、恋愛であっても良いそうです。

このことは、IT投資にもあてはまると思います。 そして、これこそが、IT投資が高止まりする一因といえます。 つまり、ITを導入することそのものが目的であってはいけないということです。 ありがちな、グレーソーンは以下のものです。 ベンダーや販売店の都合で、従来通りのソフト・システムを高い費用をかけて、入れ替えないといけない。
グローバルの対応をしないと「負け組」になるとか、冷静に、主体的にIT導入の目的・ゴールを考え直す必要があります。

それでは「あなたは、ITを使って、何を実現したいのか?」と自分に問うてみると。

私には、ITを活用して、実現したいビジョンがあります。 日本をもっと住みやすい国にしたい。 住みやすい国とは、ひと言で言うと、バリアフリーのような、「いろんな人にとって、段差が少ない世の中です。 具体的には、少しキャリアが中断した人間が、再度社会に出ようと思った時、例えパートやアルバイトであって、収入として金額的な不足はあったとしても、多種多様な職種で、少なくとも仕事に就けるチャンスがある。

さらには、仮に非正規雇用で会社に入っても、能力を磨き、会社に役立つ実力を身につければ、キャリアップで、社員登用への階段が用意されている。」そんな世の中です。

最近のはやりの言葉で言えばダイバーシティ=『多様性』がある企業、国です。 女性や少数派のみにマジョリティ=「多数派」の価値観を強制するのではなく、多様性が企業の売り上げや国の発展に貢献し、競争力の源泉となるという考え方です。

わたしは、弱者にとって、住みやすい国を実現する一助になりたいと学生時代から漠然と考えてきました。それは、引きこもりの若者かもしれませんし、どんなに努力しても、なかなか就職という最初のチャンスを手にできない学生さんかもしれません。また、せっかくの大卒の資格や、大企業での職業経験があるにも関わらず、出産・育児の為にキャリアが中断すると、なかなか再就職のきっかけが持てないママ達かもしれません。なぜ、私がそうした想いを持つようになったかというと、そのきっかけは、大学時代の小さな挫折がきっかけです。 私は、長い浪人生活の末、ようやく入った大学一年生の時、引きこもりの身になりました。授業には行けない、サークル活動もできない、バイトもできない自分が、世の役に立つ日なんてくるのだろうかと途方にくれて、深夜の駒沢公園をとぼとぼ歩いていました。そんな時、南極に取り残された犬のような孤独を感じ、怯え、しかし怯えながらも、こんなことぐらいで心細く思う自分をますます情けなく感じました。 そして、もし、自分が世に出ることがあれば、その時は、自分のような境遇の人間に再び希望の灯が持てるようなプロジェクトをやろうと心の中で願いました。

そのビジョン実現の為に、社会的「公器」であるアイ・シー・エス通商が、事業を通して何ができるか。それには、中小企業を元気にし、日本の経済を活性化することです。その為には、ITとノウハウを融合したサポートを提供して、今まで以上に中小企業の経緯英効率性を上げる必要があります。そうして中小企業が儲かると、そこに、オープンで、豊富な就業チャンスが生まれ、日本が住みやすい国となる、きっかけになります。

日本は、国全体として雇用環境において問題を抱えています。非正規雇用が増えています。この状態に、賛成・反対さまざまな意見があります。正社員は、法律的にその立場が保証されている。これは事実です。だからこそ、企業はその雇用に慎重になってしまうことも、一方で事実なのです。 企業は、常に利益を追求している為、労働者や個人に対して、敵対的で、利益を搾取する悪者であるという考えも、ある意味間違っていないかもしれません。

日本では、ジョブ・シェアリングとうい考え方(フルタイム労働者1人分の職務を特定の2人で労働時間を分担しつつ行うこと)は、未だ十分に普及していません。しかし、企業から考えたとき、優秀な人材を、フルタイムの社員としては、雇う余裕がないが、週2日、月7万円ぐらいなら、ぜひ、働いて欲しいというケースがあります。 その時に、反対に、その人間が、今は、フルタイムで週の半分の勤務を希望するケースもあれば、収入が不十分なので、掛け持ちで2社3社と、働くというケースもあるかもしれません。結果として、企業と働く人双方のニーズが満たされる新しいチャンスが生まれます。経営者の立場から、会社の仕事をよくよく俯瞰してみると、実は、繁忙期と閑散期があったりします。さらに、詳細にみると、月の中でも、閑の差があったりします。そうしたギャップを、パートさんの力を借りることで、より顧客満足度あげるチャンスがあったり、機会収益を逃しているケースから利益アップを図れるかもしれません。

終わりに、今回の東日本大震災を経験してから、もうかなりの月日が過ぎています。時間の経過とともに生活の復旧は、徐々に進んでいます。しかし、目に見えない「放射能」の恐怖もあり、漠然とした不安は消え去りません。不快な想像を掻き消し、不安な思いを胸からどうしたら追い払えるのか。とりわけ、子供を産んだり、育てたりしている最中の、魂を何かに預けているような不安は、世の中にとっても大問題です。女性が不安な気持ちを持ち続けると、利己的になります。 何も手につかなくなり、女性本来の優しさを忘れてしまいます。もし、再び「女性が安心して美しく輝ける」国であったならば、その恩恵は、世の中すみずみまで広がります。女の人が心の安らぎに満たされると、優しくなります。優しい女性が増えていき、その優しい女性が子供を産んで、その優しい女性に育てられた子供がまた、・・・。 女性の安心を満たす方法は、そここそ星の数ほどあることでしょう。その中で、確実かどうかは分かりませんが、働きたいときに仕事がある、しかも、その仕事が、正社員であったり、キャリアアップに繋がっている。自分は、社会とつながりを持ちたいときに持てる、という安心感。

私ども、アイ・シー・エス通商は、そういうママ達の再チャレンジを応援したいと思います。 現実に、ママ達が社会に再チャレンジする一環で、最初のステップで、パートという仕事が手軽であるのは、まぎれもない事実です。その時に、もしも、ファーストフードや、ファミレス、スーパーなどの学生さんに混じっていやる職種以外にも、事務仕事などのオフィスワーク、しかも、経理や、営業事務などの、正社員へのキャリアップにつながる職種があれば、それは喜ばしいことだと思います。

わたしは、日本に働くママ達が増えて欲しいと思っています。 働くママ達が日本を変えていく。

『ダイバーシティな世の中を実現する為に、一歩前へ』

代表取締役 中山 博之

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